篠原雅武

Masatake Shinohara

1975年神奈川県生まれ。京都府在住。

哲学や思想、環境人文学の研究を中心に、現代美術や建築との接点で考えている。人間が存在することの条件に関して考察を行ない、文章を書いている。問われているのは、人為と自然の関係、世界の脆さの只中における人間存在の条件といったことである。2010年代後半より、アーティストの創造現場に立ち会うことで思考を展開することを試みている。概念的な理解や主張の成立に先立つ感覚的な領域との接点で思考することの可能性を問うことを課題としている。主な著作として、『複数性のエコロジー』(以文社、2016年)、『人新世の哲学』(人文書院、2018年)、『「人間以後」の哲学』(講談社、2020年)。主な作品解説として『Illuminance』(川内倫子、torch press, 2021年)。ティモシー・モートンの『自然なきエコロジー』と『ヒューマン・カインド』の翻訳者でもある。